子どもの作品との向き合い方
子どもの思い出の品について、「どう扱えばよいのか分からない」と相談を受けることがあります。
思い出の品にもいろいろありますが、ここでは特に子どもの作品について、私なりの考えをまとめておきます。
まずは「受け取る時間」を大切にする
作品を受け取ったときは、まず両手で受け取り、できれば数分でもよいので、子どもと目線を合わせて一緒に眺める時間を作ります。
そして、「どんなところを工夫したのか」「何が難しかったのか」など、子どもの話に耳を傾けます。
きっとそこには、その子なりの小さな挑戦や物語が詰まっています。
よく聞き、目を合わせて、頑張ったことをそのままの言葉で褒めてあげる。
その時間はとてもささやかですが、親子にとってかけがえのないひとときになります。
写真に残して、まずは記録する
そのあとで、作品は写真に撮って記録として残しておきます。
後から見返す楽しみも生まれますし、記録することで「今この瞬間をきちんと受け取った」という安心感にもつながります。
飾ることで生まれる対話
そして一定期間は、家族がよく目にする場所に飾っておきます。
たとえば食事の時間に見えるダイニングの近くなど、自然と目に入る場所がおすすめです。
その中でまた、「これどうやって作ったの?」と会話が生まれ、家族の時間の中に作品が溶け込んでいきます。
飾る場所の工夫
壁に飾る場合は、部屋中に貼りすぎないことも大切です。
おすすめは、リビングダイニングの棚上に専用のスペースを作ることです。また、キッチンからダイニングへ向かう通路の壁など、家族がよく通る場所の壁に貼るのも良いですね。
自然と目に入り、来客の目にも触れますが、正面から見たときには圧迫感が出にくい位置でもあります。
また、子ども部屋や遊びスペースに、アートとして飾るのもとても素敵です。
入れ替えながら楽しむ
新しい作品が増えてきたら、入れ替えをしながら楽しみます。
以前の作品は一定期間(たとえば1年ほど)保管し、その後は家族の意向や収納スペースに合わせて整理していきます。
すべてを無理に残す必要はありません。無理に捨てる必要もありません。
ただ、こうした流れを持つことで、「全部残さなければいけない」という気持ちから少しずつ自由になっていきます。
「置き場所」が安心をつくる
作品をキッチンから見える場所や、化粧スペースなどに移動して飾ることもあります。
子どもにとって、自分の作品が大人の生活の中に自然に存在していることは、「大切にされている」という安心感につながります。
ママの目に入る場所、ママの生活の中にある場所。
それだけでも十分意味のあることだと感じます。
家族への「おすそ分け」
また、祖父母に作品を渡すのもとても良い方法です。
帰省の際に一緒に作品を見ながら会話します。子供と家族にとって大切な思い出になります。
作品そのもの以上に、「一緒に語り合う時間」が宝物になっていきます。
「ため込む」のではなく「楽しむ」
気づけば作品がどんどん増え、収納を圧迫し、捨てられずに積み上がってしまう。
そんな状態になると、どうしても負担に感じてしまいます。
大切なのは、まずしっかり受け取ること。
そして、それを家族で楽しむこと。
そのうえで、無理なく整理していく。
そうすることで、作品は「負担」ではなく「思い出」として、暮らしの中に心地よく残っていくのだと思います。