大人になってからの「泣く」ということ
大人になってから泣いたことはありますか。
私自身は、むしろ大人になってからのほうが泣いている気がします。
感謝や感動、うれし涙もありますが、それだけではありません。
外からの圧力や抑圧的な態度、無理解や誤解。
そうしたものが重なったとき、心が深く揺さぶられることがあります。
過去に似た経験がある場合、その記憶も一緒に反応してしまい、思っている以上に大きな打撃になることもあります。
そのときの混乱は、数分では収まらず、長いときには何時間も続くことがあります。
ある日の出来事
ある日、些細なきっかけから始まった誤解や攻撃的な態度によって、私は大きく混乱してしまったことがありました。
疲れ切って帰宅し、荷物を置き、手を洗い、着替えを済ませて、いつものようにキッチンで夕食の準備をしようとしたときのことです。
ふと顔を上げた瞬間、目の前に広がる景色を見て、我に返るような感覚がありました。
それまで抜け出せない泥沼の中にいるようだった重たい気持ちが、すっと離れていくような瞬間でした。
「空間」が心を戻すことがある
なぜ気持ちが切り替わったのか。
いくつか理由はあると思いますが、私自身はそれが窓際の3畳の空間の秩序によるものだったと感じています。
私は普段から、キッチンから見える景色や、子どもが食事をする場所から見える景色を大切にしています。
その3畳の空間には、お気に入りのものだけを置き、整った状態を保つようにしています。
その「整った秩序」を目にしたとき、自分自身が日々積み重ねてきた心地よい環境の影響を、あらためて受け取ったのだと思います。
自分に戻るための場所
生きていれば、誰しも心が混乱することはあります。
だからこそ、家に帰ったときに「整った空間」に触れることには、とても大きな意味があると感じています。
それは立派な部屋でなくても構いません。
大げさに言えば「原点に戻る場所」であり、もう少し現実的に言えば「自分を整え直すための小さな拠点」です。
まずは3畳からでいい
一部屋まるごと整える必要はありません。
まずは、窓際の3畳でもいいのです。
そこに、自分が心地よいと感じるものだけを集めてみる。
それだけでも、日々の混乱から少し距離を取って、自分に戻るきっかけになります。
そんな場所を持つことは、思っている以上に心を支えてくれるものだと感じています。